Movie4

寄生獣

-概要-

写真元:http://studio-q.moo.jp/2017/02/24/

寄生獣

最後にご紹介する映画は寄生獣です。原作自体は1988年とかなり前の作品になるのですが、発行当初からファンが多く、原作の発行から30年という時を経て2014年にアニメ化。
翌年2015年には前編、後編に分けて実写映画化されています。キャストは主人公の泉 新一役に染谷将太、主人公の右腕ミギーに阿部サダヲ、敵対勢力の三木にピエール瀧となかなかの豪華な俳優陣が集結しました。

評価は結構分かれるところで、原作が好きな人は映画の改変具合に納得のいかない方が多いようです。 ただ原作を見ずに映画を見れば決してひどい作品ではないようです。この物語は、突然、謎の寄生生物と共生することになってしまった平凡な高校生「新一」の数奇な運命を中心に描かれています。 人間の頭に寄生して人間を食べる「寄生生物」側と、最初は捕食されるがままであったが後に反撃に転ずる『人間』側、そしてその中間者として存在する『新一とミギー』側という三者の構図で物語は成立しています。 しかし、単なる地球外生命体の寄生獣と人間との壮絶なバトルという底の浅いストーリーではなく、 この「寄生獣」は寄生生物と同化してしまった「中間者」という存在を通して「生きる」という意味を考えさせられる映画です。

漫画が原作ですが、本作は人間の本質に迫る作品になっていると思います。物語の前半部分では寄生虫に取り憑かれた人の恐ろしさ、残忍さ、や知性の高さなどが見えてきますが、 後半になるにつれて寄生虫の存在が世の中に知られる結果となり、世論が高まり逆に人間が寄生虫を追い詰める立場へと変わっていきます。

この地球上の生物の中で頂点に存在する人間、その人間に寄生する寄生虫に集まっていた視点。 それを、もっとマクロな視点で見るとこの大きな地球の資源をくらい、他の生物をくらい、生態系の頂点に君臨する人間こそが「寄生獣」だということに気づかされます。
寄生獣:https://www.youtube.com/watch?v=7iIoHGv9hZU